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16代目
クラウン群 - 初代トヨペット・クラウン
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初代トヨペット・クラウン(1955年~1962年)

初代は日本初の純国産設計車として登場
RS/RSD系
1955年1月1日に発売された初代トヨペット・クラウンは、技術者の中村健也さんをリーダーとして純国産設計で開発されました。当時日本は第二次世界大戦後の復興のなかにあり、他車メーカーは国外メーカーと提携することでクルマ産業を軌道に戻そうとしていました。
その中でトヨタ自動車は独自路線をとり、純国産乗用車にこだわって開発を進め、1955年にトヨペット・クラウン(初代クラウン)が誕生しました。
デザインや機構は、当時のわが国の実情に適合するように開発したもので、乗り心地や耐久性など、すべてがバランスされた純国産車として話題を集め、裕福な個人オーナーや社用車、公用車、そしてタクシーに使われました。
エンジンは4気筒OHV1.5リッター48馬力のR型で、トランスミッションは3速MTでコラムシフト。個人オーナー向けとして、快適な乗り心地を得るためにサスペンションは、前輪はダブルウィッシュボーン/コイルスプリングの独立式とし、後輪には3枚組の半楕円リーフスプリングを採用しました。
一番の特徴は後席の乗り降りを考慮した観音開きのドアで乗車定員は6名でした。そのため後に“観音開きのクラウン”の愛称で呼ばれるようにななりました。
戦後のトヨタにおいて、日本が豊かになっていく勢いを象徴したクルマ、それが初代のクラウンでした。
その中でトヨタ自動車は独自路線をとり、純国産乗用車にこだわって開発を進め、1955年にトヨペット・クラウン(初代クラウン)が誕生しました。
デザインや機構は、当時のわが国の実情に適合するように開発したもので、乗り心地や耐久性など、すべてがバランスされた純国産車として話題を集め、裕福な個人オーナーや社用車、公用車、そしてタクシーに使われました。
エンジンは4気筒OHV1.5リッター48馬力のR型で、トランスミッションは3速MTでコラムシフト。個人オーナー向けとして、快適な乗り心地を得るためにサスペンションは、前輪はダブルウィッシュボーン/コイルスプリングの独立式とし、後輪には3枚組の半楕円リーフスプリングを採用しました。
一番の特徴は後席の乗り降りを考慮した観音開きのドアで乗車定員は6名でした。そのため後に“観音開きのクラウン”の愛称で呼ばれるようにななりました。
戦後のトヨタにおいて、日本が豊かになっていく勢いを象徴したクルマ、それが初代のクラウンでした。
初代トヨペット・クラウン 主な概要
乗車定員 |
6名 |
エンジン |
R型:1.5L 直4 OHV |
変速機 |
3速MT |
サスペンション |
前:ダブルウィッシュボーン(ウィッシュボーン独立型) 後:リジッドアクスルリーフスプリング式 |
初搭載装備 |
【日本初】ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション 【日本初】「トヨグライド」AT搭載(1.9L車) 観音開きドア 1.5Lエンジン(48PS/10.0kgm) |
キャッチコピー |
軽快・堅牢なシャシー、広くて快適な車室 |
この時代の出来事 |
1956年:冬季オリンピックで日本初メダル獲得 1957年:100円硬貨発行 1958年:長嶋茂雄(巨人軍)新人賞獲得・聖徳太子1万円札登場 1960年:カラーテレビ本放送開始 1961年:北陸トンネル開通 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

2代目トヨペット・クラウン(1962年~1967年)

国産乗用車初のV8を搭載し、気品あふれる美しいシルエットに
RS40/MS40系
初代クラウンの発売から7年後の9月に初のモデルチェンジをしたクラウン。この時、高級セダン市場だった為、気品あふれる美しいシルエットになりました。フロントグリルとリアガーニッシュはトヨタの頭文字「T」をモチーフにした端正なデザインでした。
ボンネット/トランク面がフラットなフラットデッキスタイルを採用し、ヘッドライトもアメリカで流行していた4灯式に、このモデルチェンジを機に、フレームを従来の“はしご形”からより剛性の高い“X形”フレームに変更しました。
この時からフロントグリルに王冠エンブレムが取り付けられ、2代目の王冠デザインが11代目まで使用されました。
一方性能面では、高速道路の整備が始まった「ハイウェイ時代」に対応できるよう本格改良され、洗練度を高めました。
さらに、1964年東京オリンピックを10月に控える中、春に日本で初めてV8気筒を積む「クラウン・エイト」を市場に出しました。
※クラウンエイト…大型の高級乗用車でセンチュリーの先代車
ボンネット/トランク面がフラットなフラットデッキスタイルを採用し、ヘッドライトもアメリカで流行していた4灯式に、このモデルチェンジを機に、フレームを従来の“はしご形”からより剛性の高い“X形”フレームに変更しました。
この時からフロントグリルに王冠エンブレムが取り付けられ、2代目の王冠デザインが11代目まで使用されました。
一方性能面では、高速道路の整備が始まった「ハイウェイ時代」に対応できるよう本格改良され、洗練度を高めました。
さらに、1964年東京オリンピックを10月に控える中、春に日本で初めてV8気筒を積む「クラウン・エイト」を市場に出しました。
※クラウンエイト…大型の高級乗用車でセンチュリーの先代車
2代目トヨペット・クラウン 主な概要
乗車定員 |
6名 |
エンジン |
3R型:1.9L 直4 OHV V型: 2.6L V型 8気筒 OHV(クラウンエイト) |
変速機 |
2速(トヨグライド)全自動AT/3速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン 後:リジッドアクスルリーフスプリング式 |
初搭載装備 |
【日本初】オールアルミV8エンジン X型フレーム 4灯式ヘッドランプ 2速「トヨグライド」全自動AT化(1963年) |
キャッチコピー |
クラウンによせられる信頼 |
この時代の出来事 |
1963年:初のテレビ長編アニメ「鉄腕アトム」放送開始 1964年:東京オリンピック開催・東京モノレール開通 1966年:ザ・ビートルズ来日 1967年:非核3原則言明 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

3代目トヨペット・クラウン(1967年~1971年)

先代よりも低く、長く。日本様式美の「白いクラウン」
MS50/51系
日本が世界に誇る高級セダンへと成長したクラウンは、2代目の開発に携わった内山田亀男さんが3代目開発のリーダーとなり、クラウンの「創業期」を担いました。
内山田さんは、日本のクルマを観察していく中で、ボディの色がだんだん明るくなっていることに気づき、マイカーとして乗るお客様が増えることを見越して、クラウンに初めて白いボディーカラーを設定しました。これにより「白いクラウン」のキャッチフレーズが誕生しました。
さらには公用車や社用車向けと言ったイメージからの脱却を図り、「ゆとりある高速長距離セダン」をテーマにしました。
一番の進化は基本構造で、衝突安全に有利で室内寸法も拡大しやすいペリメーターフレームを採用しました。さらには遮音材を多用し車内の静粛性を強くアピールしました。
3代目「クラウン」の販売戦略は功を奏し、このあと急速に個人顧客が急増していきました。
内山田さんは、日本のクルマを観察していく中で、ボディの色がだんだん明るくなっていることに気づき、マイカーとして乗るお客様が増えることを見越して、クラウンに初めて白いボディーカラーを設定しました。これにより「白いクラウン」のキャッチフレーズが誕生しました。
さらには公用車や社用車向けと言ったイメージからの脱却を図り、「ゆとりある高速長距離セダン」をテーマにしました。
一番の進化は基本構造で、衝突安全に有利で室内寸法も拡大しやすいペリメーターフレームを採用しました。さらには遮音材を多用し車内の静粛性を強くアピールしました。
3代目「クラウン」の販売戦略は功を奏し、このあと急速に個人顧客が急増していきました。
3代目トヨペット・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5,6名 |
エンジン |
M型:2.0L 直6 OHC 5R型:2.0L 直4 OHV |
変速機 |
3速AT/2速AT/ 4速MT/オーバードライブ付3速MT/3速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン(ウィッシュボーン・ボール・ジョイント式) 後:5リンク |
初搭載装備 |
【日本初】ペリメーターフレーム 【クラス初】2ドアハードトップモデル追加 バリアブル式RBステアリング ディスクブレーキ |
キャッチコピー |
白いクラウン |
この時代の出来事 |
1968年:電電公社ポケットベル営業開始 1969年:テレビアニメ「サザエさん」放送開始 1970年:大阪で日本万国博覧会開催 1971年:マクドナルド日本1号店開店・自動車重量税法公布 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

4代目トヨタ・クラウン(1971年~1974年)

外国車との競争激化を見越し、イメージを大胆に一新
S60/S70系
4代目のクラウンよりブランド名がトヨペットからトヨタに差し変わり心機一転しました。
空力性能を意識しエクステリアデザイン「スピンドルシェイプ(丸みを帯びたスタイルでクジラの愛称を持つ)」を採用、三角窓を廃止して曲面を多用した車体で斬新で革新的なスタイリングになりました。また、当時希少価値だった「ビルトイン式カラードバンパー」を標準装備で取り入れました。発売当初はその斬新さから話題になりましたが、ボディー先端を絞り込んだデザインによってエンジンルームへの通風が不足し、夏季にオーバーヒートが続発したことや、ボディーの先端形状の見切りの悪さから、取り回しに支障が出たことによる不評が相次ぎました。「クラウンは、決してお客様の先を行き過ぎてはいけない」それが4代目の残した教訓になりました。
空力性能を意識しエクステリアデザイン「スピンドルシェイプ(丸みを帯びたスタイルでクジラの愛称を持つ)」を採用、三角窓を廃止して曲面を多用した車体で斬新で革新的なスタイリングになりました。また、当時希少価値だった「ビルトイン式カラードバンパー」を標準装備で取り入れました。発売当初はその斬新さから話題になりましたが、ボディー先端を絞り込んだデザインによってエンジンルームへの通風が不足し、夏季にオーバーヒートが続発したことや、ボディーの先端形状の見切りの悪さから、取り回しに支障が出たことによる不評が相次ぎました。「クラウンは、決してお客様の先を行き過ぎてはいけない」それが4代目の残した教訓になりました。
4代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5,6名 |
エンジン |
4M型:直列6気筒 2.6 L M型:直列6気筒 2.0 L |
変速機 |
3速AT 4速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン(独立懸架コイル式) 後:4リンク |
初搭載装備 |
ロングノーズ・ショートデッキ「スピンドルシェイプ(紡錘型)」 EFI(電子制御燃料噴射)仕様追加 |
キャッチコピー |
エレガンツ・クラウン誕生 |
この時代の出来事 |
1972年:札幌冬季五輪開催、ジャンプ競技でメダル独占 1973年:第一次オイルショック・セブン‐イレブン設立 1974年:戦後初のマイナス経済成長・ユリゲラー来日 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

5代目トヨタ・クラウン(1974年~1979年)

美しい日本の新しいクラウン
S80/S90/S100系
先代の教訓を受け、曲線基調から直線基調の重厚感を強調するスタイリングに改められ、保守的なイメージをより強調するものとなりました。
そして新たに、4ドアハードトップ仕様のボディラインアップを追加し、さらに、これ以降定番グレードとなる「ロイヤルサルーン」が追加されました。
オイルショックが発生したり、排出ガス規制が厳しくなったりと環境対策が問題となっている時代でしたが、2,600cc直列6気筒SOHCを中心に、排出ガス規制に対応したエンジンを搭載していきました。
カタログなどで使用された英字表記の『CROWN』ロゴは、この代からS170系まで同じ物が使われました。
そして新たに、4ドアハードトップ仕様のボディラインアップを追加し、さらに、これ以降定番グレードとなる「ロイヤルサルーン」が追加されました。
オイルショックが発生したり、排出ガス規制が厳しくなったりと環境対策が問題となっている時代でしたが、2,600cc直列6気筒SOHCを中心に、排出ガス規制に対応したエンジンを搭載していきました。
カタログなどで使用された英字表記の『CROWN』ロゴは、この代からS170系まで同じ物が使われました。
5代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5,6名 |
エンジン |
4M型:2.6 L 直6 OHC |
変速機 |
3速AT 5速MT/4速MT/3速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン 後:4リンク |
初搭載装備 |
【世界初】オーバードライブ付4速AT 4ドアピラードハードトップ 車速感応型パワーステアリング 後席パワーシート |
キャッチコピー |
美しい日本のクラウン |
この時代の出来事 |
1976年:「徹子の部屋」放送開始 1977年:ひまわり1号(静止気象衛星)打ち上げ・マイルドセブン発売(当時150円)・白黒テレビ放送廃止 1978年:サザンオールスターズがデビュー・スペースインベーダーゲーム発売 1979年:東京サミット開催 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

6代目トヨタ・クラウン(1979年~1983年)

「日本の薫り」スタイルはより直線的でスタイリッシュ
S110系
日本経済のオイルショックから立ち直りつつあり、すでに高級車としてステータスを確立していたクラウンは、より重厚なたたずまいへとシフトしました。
約5年ぶりにフルモデルチェンジした6代目は、ボデーデザインは、先代から引き継いだ直線的なスタイリングをさらに洗練させ、4ドアセダン、2/4ドアハードトップ、ステーションワゴン、バンの5種で構成。4ドアピラードハードトップは、ドアガラスを閉めた状態でセンターピラーが隠れて見えるスタイルとなりました。これは好評を博し、1980年代以降は「クラウン」の標準スタイルとなりました。また、威圧感の有るフロントマスクから「鬼クラ」の愛称でも親しまれた6代目クラウンは、運転席パワーシート、クルーズコンピューター、電子チューナー搭載オーディオなどの先進的な設備も採用され、「トーニング」と呼ばれる2トーンのボディーカラーも設定されました。
さらにはエンジンのラインナップを拡充し、2,000㏄のターボチャージャー付き仕様や2ドアクーペの「ソアラ」および「セリカXX」で使用されていた2,800cc直列6気筒DOHCを追加して、ユーザーへ選択肢を拡大していきました。
約5年ぶりにフルモデルチェンジした6代目は、ボデーデザインは、先代から引き継いだ直線的なスタイリングをさらに洗練させ、4ドアセダン、2/4ドアハードトップ、ステーションワゴン、バンの5種で構成。4ドアピラードハードトップは、ドアガラスを閉めた状態でセンターピラーが隠れて見えるスタイルとなりました。これは好評を博し、1980年代以降は「クラウン」の標準スタイルとなりました。また、威圧感の有るフロントマスクから「鬼クラ」の愛称でも親しまれた6代目クラウンは、運転席パワーシート、クルーズコンピューター、電子チューナー搭載オーディオなどの先進的な設備も採用され、「トーニング」と呼ばれる2トーンのボディーカラーも設定されました。
さらにはエンジンのラインナップを拡充し、2,000㏄のターボチャージャー付き仕様や2ドアクーペの「ソアラ」および「セリカXX」で使用されていた2,800cc直列6気筒DOHCを追加して、ユーザーへ選択肢を拡大していきました。
6代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5,6名 |
エンジン |
5M-EU型:2.8 L M-EU/M-U型:2.0 L L型:ディーゼル2.2 L |
変速機 |
4速AT/3速AT 5速MT/4速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン 後:4リンク |
初搭載装備 |
【世界初】ECT(エレクトロック・コントロールド・トランスミッション) 【トヨタ初】ターボ車追加 クルーズコンピューター 2.8L直6SOHC搭載車登場 前席パワーシート |
キャッチコピー |
日本の薫り |
この時代の出来事 |
1979年:「機動戦士ガンダム」放送開始 1980年:山口百恵婚約引退フィーバー 1982年:フジテレビ「笑っていいとも!」放送開始 1983年:東京ディズニーランドオープン・任天堂「ファミリーコンピューター(ファミコン)」発売 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

7代目トヨタ・クラウン(1983年~1987年)

日本国民の憧れのクルマ「いつかはクラウン」
S120系
「いつかはクラウン」。クラウンを知る人なら一度は聞いたことがあると思います。
歴代の主査たちは、「革新への挑戦」と「お客様の期待」この両立に苦悩しながらクラウンの開発を進めていきました。そんなクルマづくりが実を結ぶスタートになったのが7代目です。
主査は今泉研一さんでした。開発テーマとしたのは、「世界最高級のプレステージサルーン」。かつて一斉を風靡した2ドアハードトップを終了し、4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バンの4バリエーションで構成。セダンに代わって4ドアハードトップがシリーズの中核を成すようになりました。
7代目はエンジンの種類を幅広くラインナップしていたのも強みでした。
ライバルとなる自動車メーカーがV型6気筒エンジンを開発して採用する一方、直列6気筒エンジンを進化させ勝負しています。2,800cc仕様の排気量を3,000ccへ拡大、最高出力が190馬力にパワーアップしたり、2,000cc仕様には国産車初の”スーパーチャージャー”を装着して話題となりました。
シャシー関係では、上級グレードのロイヤルサルーンのリヤサスペンションにセミトレーリングアーム式の独立懸架を採用し、最上級グレードの「ロイヤルサルーンG」では、マイコン制御のESCを標準装備するなど、電子デバイスを積極的に採り入れました。
「いつかはクラウン」を語り継がれる7代目によってクラウンは日本の「ステータスシンボル」になりました。
歴代の主査たちは、「革新への挑戦」と「お客様の期待」この両立に苦悩しながらクラウンの開発を進めていきました。そんなクルマづくりが実を結ぶスタートになったのが7代目です。
主査は今泉研一さんでした。開発テーマとしたのは、「世界最高級のプレステージサルーン」。かつて一斉を風靡した2ドアハードトップを終了し、4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バンの4バリエーションで構成。セダンに代わって4ドアハードトップがシリーズの中核を成すようになりました。
7代目はエンジンの種類を幅広くラインナップしていたのも強みでした。
ライバルとなる自動車メーカーがV型6気筒エンジンを開発して採用する一方、直列6気筒エンジンを進化させ勝負しています。2,800cc仕様の排気量を3,000ccへ拡大、最高出力が190馬力にパワーアップしたり、2,000cc仕様には国産車初の”スーパーチャージャー”を装着して話題となりました。
シャシー関係では、上級グレードのロイヤルサルーンのリヤサスペンションにセミトレーリングアーム式の独立懸架を採用し、最上級グレードの「ロイヤルサルーンG」では、マイコン制御のESCを標準装備するなど、電子デバイスを積極的に採り入れました。
「いつかはクラウン」を語り継がれる7代目によってクラウンは日本の「ステータスシンボル」になりました。
7代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5,6名 |
エンジン |
5M-GEU型:2.8 L 直6 DOHC 1G-GEU型:2.0 L 直6 DOHC M-TEU型:2.0 L 直6 OHC・ターボ 1G-EU型:2.0 L 直6 OHC 2L-TE型:ディーゼル2.4 L 直4 OHC・ターボ 2L-T型:ディーゼル2.4 L OHC 直4・ターボ 2L型:ディーゼル2.4 L 直4 OHC |
変速機 |
4速AT 5速 / 4速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン 後:セミトレーリングアーム/4リンク |
初搭載装備 |
【世界初】4輪ESC 【世界初】メモリー付チルト&テレスコピックステアリング 【世界初】光学式カルマン渦エアフローメーター 【世界初】電磁スピル弁 【日本初】スーパーチャージャー搭載エンジン クリスタルピラーの採用(4ドアハードトップ) フェンダーミラーをドアミラーに変更 独立式リヤサスペンション |
キャッチコピー |
いつかはクラウン |
この時代の出来事 |
1984年:グリコ森永事件 1986年:男女雇用機会均等法施行 1987年:日本初の辛口ビール「アサヒスーパードライ」発売 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

8代目トヨタ・クラウン(1987年~1999年)

歴代最高の販売台数を記録した「満たされて、新しいクラウン。」
S130系
昭和の年号で最後のモデルチェンジとなった8代目は、当時のバブル景気と販売時期が重なり、1990年は歴代・過去最高の23万9858台を記録しました。
基本ボディバリエーションは、先代同様4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バンの4種だが、3リッターエンジン搭載ハードトップは、1745mmの幅広ボディとなり高級感を高め、このモデルでは、4ドアハードトップが個人オーナーにより人気を集めました。
先進技術を採用したクラウンは、装備・技術面ではエアサスペンション(ロイヤルサルーンG)、トラクションコントロール、CD-ROM情報によるカーナビゲーション機能を持ったエレクトロマルチビジョンを搭載しました。車の状態をチェックできるほか、テレビの視聴やナビゲーション機能を使えるようにしてドライバーや乗る人を快適にできる装備が採用されました。
80年代のクラウンは、名実ともに日本を代表するフラッグシップとなりましたが、1991年のバブル崩壊で日本経済は不況に陥り、高級車需要は低迷していき、さらには輸入車との競争も激しくなりました。
基本ボディバリエーションは、先代同様4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バンの4種だが、3リッターエンジン搭載ハードトップは、1745mmの幅広ボディとなり高級感を高め、このモデルでは、4ドアハードトップが個人オーナーにより人気を集めました。
先進技術を採用したクラウンは、装備・技術面ではエアサスペンション(ロイヤルサルーンG)、トラクションコントロール、CD-ROM情報によるカーナビゲーション機能を持ったエレクトロマルチビジョンを搭載しました。車の状態をチェックできるほか、テレビの視聴やナビゲーション機能を使えるようにしてドライバーや乗る人を快適にできる装備が採用されました。
80年代のクラウンは、名実ともに日本を代表するフラッグシップとなりましたが、1991年のバブル崩壊で日本経済は不況に陥り、高級車需要は低迷していき、さらには輸入車との競争も激しくなりました。
8代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5.6名 |
エンジン |
7M-GE型:3.0 L直6 DOHC 1G-GZE型:2.0 L 直6 DOHC スーパーチャージャー 1G-GE型:2.0 L 直6 DOHC 1G-E型:2.0 L 直6 OHC 2L-THE/2L-T型:ディーゼル2.4 L 直4 OHC・ターボ 2L型:ディーゼル2.4 L 直4 OHC 1UZ-FE型:4.0L V8 DOHC |
変速機 |
4速AT 5速 / 4速MT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン 後:セミトレーリングアーム/トレーリング車軸 |
初搭載装備 |
【世界初】CDインフォメーション付エレクトロマルチビジョン 【日本初】TRC(トラクション・コントロール) 電子制御エアサスペンション 4.0L V8エンジン 3ナンバー専用ボディ |
キャッチコピー |
満たされて、新しいクラウン。 |
この時代の出来事 |
1989年:昭和天皇崩御。新年号「平成」・消費税スタート(税率3%) 1990年:バブル崩壊・「ちびまる子ちゃん」放送開始 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

9代目トヨタ・クラウン(1991年~1995年)

派生車(マジェスタ)の陰に隠れた「9代目」
S140系
元号が昭和から平成となった2度目の春に、クラウンは累計販売台数300万台の金字塔を打ち立てました。そのため9代目のJZS140系は気合の入った新車開発を行いました。バブル期真っただ中に開発されたことも華麗な変身を後押ししました。
さらに、4ドアHTに2つのボディタイプを用意し最上級グレードとして「クラウン・マジェスタ」が登場しました。上質ムードの中に躍動美を表現した9代目は「日本の正統プレステージサルーン」と謳い、クラウン史上初めて防振サブフレーム付きモノコックボディと4輪ダブルウィッシュボーンのエアサスペンションを採用し話題をさらいました。
さらに、4ドアHTに2つのボディタイプを用意し最上級グレードとして「クラウン・マジェスタ」が登場しました。上質ムードの中に躍動美を表現した9代目は「日本の正統プレステージサルーン」と謳い、クラウン史上初めて防振サブフレーム付きモノコックボディと4輪ダブルウィッシュボーンのエアサスペンションを採用し話題をさらいました。
9代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5.6名 |
エンジン |
2JZ-GE型:ハイオク3.0 L 直6 DOHC 1JZ-GE型:ハイオク2.5 L 直6 DOHC 1G-FE型:ガソリン2.0 L 直6 DOHC 2L-THE型:ディーゼル2.4 L 直4 OHC・ターボ |
変速機 |
5速 / 4速MT 4速AT |
サスペンション |
前:ダブルウイッシュボーン 後:セミトレーリングアーム/トレーリングリンク車軸 |
初搭載装備 |
【トヨタ初】ロイヤルツーリングに5速AT フルモノコックボディマジェスタ誕生 4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション スーパーオレフィンポリマー |
キャッチコピー |
すべてはクラウン |
この時代の出来事 |
1991年:ソ連大統領が初来日 1992年:PKO協力法が成立 1993年:日本初世界遺産登録(法隆寺・姫路城・屋久島・白神山地)・レインボーブリッジ開通 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

10代目トヨタ・クラウン(1995年~1999年)

40周年の節目を迎えたクラウンの「変革期」
S150系
日本経済の不況という逆風の中で登場したのが10代目でした。主査は「いつかはクラウン」の今泉さんから腕を磨かれた渡邉浩之さんでした。酸いも甘いも知り尽くした渡邉さんの時代からクラウンは大きく変化していきました。
まずは、四半世紀7代にわたってこだわり続けてきたペリメーターフレームから離れロイヤルシリーズでモノコックボディを採用しました。
同時に、4ドアハードトップのボディ形状はこのS150系が最後のモデルです。
モノコックボディを採用したことにより、先代よりも100kg以上も軽量化され、保守的な流れを汲みながら運動性能の重視へと方針転換が明確に現れたモデルになりました。
まずは、四半世紀7代にわたってこだわり続けてきたペリメーターフレームから離れロイヤルシリーズでモノコックボディを採用しました。
同時に、4ドアハードトップのボディ形状はこのS150系が最後のモデルです。
モノコックボディを採用したことにより、先代よりも100kg以上も軽量化され、保守的な流れを汲みながら運動性能の重視へと方針転換が明確に現れたモデルになりました。
10代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5名 |
エンジン |
2JZ-GE型:ハイオク 3.0 L 直6 DOHC 1JZ-GE型:ハイオク 2.5 L 直6 DOHC 1G-FE型:ガソリン 2.0 L 直6 DOHC 2L-TE型:ディーゼル2.4 L 直4 OHC・ターボ |
変速機 |
5速 / 4速 MT 4速AT/ECT-iE/ECT |
サスペンション |
4輪ダブルウイッシュボーン |
初搭載装備 |
【日本初】VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール) VVT-i(連続可変バルブタイミング機構) 高剛性フルモノコックボディVIPSキャビン |
キャッチコピー |
美しく、走る。日本のクラウン。 |
この時代の出来事 |
1994年:ソニーがプレイステーションを発売 1995年:阪神 淡路大震災・地下鉄サリン事件 1996年:原爆ドームと厳島神社が世界文化遺産に登録 1997年:消費税5%引き上げ |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

11代目トヨタ・クラウン(1999年~2003年)

「21世紀へ。このクラウンで行く。」
S170系
21世紀へ時代が変わろうとしていた1999年に11代目が誕生しました。クラウンの販売も右肩下がりになりつつある中、走りにこだわる若者にもアピールすべく、8年ぶりに「アスリート」が復活しました。さらには、ボディ剛性をより向上させるため、1974年登場の5代目以来、25年間続いた4ドアピラードハードトップがドアサッシ(窓枠)を持つ4ドアセダンとなりました。S170系の4ドアハードトップは、オーソドックスなフレーム付きの乗降用ドアを採用し始めた最初のモデルとなります。衝突安全性能を高めるための新設計で、ボディ強度が高まったのに加えて走りの質感も向上しました。
2001年にはマイルドハイブリッドや直噴エンジン「BEAMS D-4」搭載モデルの登場で、国土交通省低排出ガス車認定制度で50%低減レベル、八都県市指定低公害車認定で優-低公害車☆☆ を獲得しました。
これにより環境技術の発展と共に安全技術も飛躍的に進化していきました。
2001年にはマイルドハイブリッドや直噴エンジン「BEAMS D-4」搭載モデルの登場で、国土交通省低排出ガス車認定制度で50%低減レベル、八都県市指定低公害車認定で優-低公害車☆☆ を獲得しました。
これにより環境技術の発展と共に安全技術も飛躍的に進化していきました。
11代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5,6名 |
エンジン |
1G-FE型:2.0 L 水冷直6 DOHC 2JZ-FSE型:3.0L 水冷直6 DOHC 2JZ-GE型:3.0L 水冷直6 DOHC 1JZ-GE型:2.5L 水冷直6 DOHC |
変速機 |
5速/4速AT |
サスペンション |
ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
初搭載装備 |
【世界初】デュアルビジョンオプティトロンメーター 【世界初】電動デュアルランバーサポート※マジェスタに搭載 【世界初】トヨタ・マイルドハイブリッドシステム(THS-M) 【トヨタ初】BEAMS D-4 2JZ-FSE エンジン 【トヨタ初】新TSOP 【トヨタ初】電動リヤサンシェード 280PSターボエンジン ARS(アクティブ・リヤ・ステア)※マジェスタに搭載 |
キャッチコピー |
21世紀へ、このクラウンで行く |
この時代の出来事 |
2000年:介護保険制度がスタート 2001年:アメリカで同時多発テロ事件発生 2002年:日韓ワールドカップ開催 2003年:ジブリ作品「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞・小惑星探査機「はやぶさ」打ち上げ |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

12代目トヨタ・クラウン(2003年~2008年)

世界水準の走行性能を目指し、プラットフォームやエンジンを「ゼロ」から開発
S180系
日本経済の不況や高級車需要の低迷、さらには輸入車との競争も激しくなる中、12代目の開発を担当した加藤光久さんは「おれの代でクラウンをつぶすわけにはいかない」その一心でクラウンの再構築に挑戦しました。
「静から躍動への変革」を掲げ、すべてを原点から発想するクルマ造りに取り組み、「ゼロ・クラウン」というキャッチフレーズが使われました。
プラットフォーム、エンジン、サスペンションといった主要コンポーネントが刷新され、プラットフォームは新開発のNプラットホームに、エンジンは長く使われた直列6気筒に代わり、より静音性能、環境性能を高めたV型6気筒のGRエンジンに切り替えられました。
エクステリアはトヨタのデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY」※1に基づいてデザインされており、11代目までのクラウンは重厚感を売りにしていましたが、12代目は躍動感あふれるアグレッシブなデザインを狙い、フェンダーやホイールまわりには力感がみなぎりました。
この「ゼロ・クラウン」により、「走りのクラウン」という新たな方向性が見えてまいります。
※1…トヨタブランドのデザインフィロソフィー「VIBRANT CLARITY」とは、ワクワクさせる「活気」と、普遍性ある「爽やかな明快さ」の両立を、エモーションと合理性の調和でめざすこと
「静から躍動への変革」を掲げ、すべてを原点から発想するクルマ造りに取り組み、「ゼロ・クラウン」というキャッチフレーズが使われました。
プラットフォーム、エンジン、サスペンションといった主要コンポーネントが刷新され、プラットフォームは新開発のNプラットホームに、エンジンは長く使われた直列6気筒に代わり、より静音性能、環境性能を高めたV型6気筒のGRエンジンに切り替えられました。
エクステリアはトヨタのデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY」※1に基づいてデザインされており、11代目までのクラウンは重厚感を売りにしていましたが、12代目は躍動感あふれるアグレッシブなデザインを狙い、フェンダーやホイールまわりには力感がみなぎりました。
この「ゼロ・クラウン」により、「走りのクラウン」という新たな方向性が見えてまいります。
※1…トヨタブランドのデザインフィロソフィー「VIBRANT CLARITY」とは、ワクワクさせる「活気」と、普遍性ある「爽やかな明快さ」の両立を、エモーションと合理性の調和でめざすこと
12代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5名 |
エンジン |
3GR-FSE型:3.0 L V6 DOHC 4GR-FSE型:2.5 L V6 DOHC |
変速機 |
6速 / 5速AT |
サスペンション |
前:ダブルウィッシュボーン 後:マルチリンク |
初搭載装備 |
新プラットフォーム 【トヨタ初】インテリジェントAFS 【トヨタ初】AVS スマートエントリー&スタートシステム採用 スーパーインテリジェント6速AT 【世界初】インパクトアブソービングウェーブフード 【世界初】VDIM※マジェスタに搭載 【世界初】カメラを用いたプリクラッシュセーフティシステム(レーダー方式)※マジェスタに搭載 【世界初】レーダークルーズコントロール(低速追従モード)※マジェスタに搭載 低速追従モード付が世界初 【世界初】レーンキーピングアシスト※マジェスタに搭載 車線逸脱警報機能が世界初 【日本初】侵入センサーオートアラート※マジェスタに搭載 ウィンドウからの侵入検知は日本初 【トヨタ初】パワートランクリッド※マジェスタに搭載 |
キャッチコピー |
ZERO CROWN |
この時代の出来事 |
2004年:ニンテンドーDS発売 2005年:知床半島世界自然遺産登録 2007年:国民投票法が成立 2008年:G8サミット北海道洞爺湖町で開催 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

13代目トヨタ・クラウン(2008年~2012年)

先代をベースに「超えてゆく、ブランド。」
S200系
13代目クラウンは、すべてを一新した「ゼロクラウン」こと先代をベースに、さらにブラッシュアップに成功しました。プラットフォームやV6エンジンと6段ATを組み合わせたパワートレイン、ハードウエアは先代から受け継ぎましたが、車載コンピューターの処理能力などソフトウエアを大幅に強化して、エンジン、サスペンション、ステアリングそしてブレーキを緻密に統合制御し、一段と安全かつ快適な走行を実現しました。
また、フロントホイールアーチを強調するフェンダーラインを特徴としました。
シリーズは以前からのロイヤル改めロイヤルサルーンとアスリートに、新たにハイブリッドを加えた3本立てに、ハイブリッドは、11代目に存在したマイルドハイブリッドとは異なり、3.5リッター直噴V6エンジンとモーターを中心とする本格的なシステムを搭載しました。高い動力性能と環境性能、そして類いまれな静粛性を誇るフラッグシップとして位置づけられました。
また、フロントホイールアーチを強調するフェンダーラインを特徴としました。
シリーズは以前からのロイヤル改めロイヤルサルーンとアスリートに、新たにハイブリッドを加えた3本立てに、ハイブリッドは、11代目に存在したマイルドハイブリッドとは異なり、3.5リッター直噴V6エンジンとモーターを中心とする本格的なシステムを搭載しました。高い動力性能と環境性能、そして類いまれな静粛性を誇るフラッグシップとして位置づけられました。
13代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5名 |
エンジン |
3GR-FSE型:3.0 L V6 DOHC 4GR-FSE型:2.5 L V6 DOHC |
変速機 |
電気式無段変速機(6 Super ECT) / 6速AT |
サスペンション |
前:ダブルウィッシュボーン 後:マルチリンク |
初搭載装備 |
【世界初】ファイングラフィックメーター(TFT液晶採用)※ハイブリッドに搭載 【世界初】進化したドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)※ドライバーの眼の開閉状態検知機能付が世界初 【世界初】HDDカーナビゲーションとの連動による高度な運転支援・高速道路合流・退出・料金所でのシフト制御・一時停止情報提供・注意喚起&ナビ・ブレーキアシスト 【世界初】抗ダニアレルゲン加工シート表皮(ファブリックシート) 【世界初】ナイトビュー(歩行者検知機能付)※近赤外線カメラシステムが世界初 【世界初】前側方プリクラッシュセーフティシステム※マジェスタに搭載 【世界初】プリクラッシュシートバック※マジェスタに搭載 【世界初】SRS後席センターエアバック※マジェスタに搭載 【日本初】緊急ブレーキシグナル 【トヨタ初】アクティブノイズコントロール※ハイブリッドに搭載 |
キャッチコピー |
超えてゆく、ブランド。 |
この時代の出来事 |
2009年:流行語大賞「子供店長」 2011年:東日本大震災・FIFA女子ワールドカップドイツ大会で「なでしこジャパン」が優勝・地上デジタル放送へ全面移行 2012年:東京スカイツリー開業 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

14代目トヨタ・クラウン(2012年~2018年)

クラウンの変革に向けた挑戦は続く「CROWN Re BORN」
S210系
14代目・S210系は、2012(平成24)年から2018(平成30)年まで6年もの長期間生産されていたモデルです。個人ユーザーだけでなく、いまも現役でパトカーや公用車でも活躍しています。
当時、新しいクラウンを見て驚かれた方も多いことでしょうルックスの変化。先代、先々代とクリーンでスマートなイメージで『落ち着き成熟した人物から、アグレッシブな若い世代まで通用する車』として人気を維持してきたクラウンでしたが、保守的なはずのロイヤルシリーズでさえ、巨大なフロントグリルとバンパーまで達して正面から見れば凸状となるメッキモールが装着され、アスリートシリーズに至ってはボンネットからフロントバンパー下端まで左右からズドンと稲妻が落ちたような切り欠きに挟まれた、何ともアグレッシブなフロントグリルとなりました。
エンジンはバリエーションが整理され、3,000ccの廃止により2,500㏄および3,500ccのV型6気筒仕様の2種類に絞られました。加えて、ハイブリッド仕様に使われるエンジンは3,500ccから2,500㏄にダウンサイジングし、燃費性能を大幅に向上させています。
現代では基本装備となりつつある「安全運転サポートシステム」を早い時期から取り入れているのも強みです。「プリクラッシュブレーキ」や「パノラミックビューモニター」など、万が一の危険からドライバーや乗る人を守る機能が満載となりました。
当時、新しいクラウンを見て驚かれた方も多いことでしょうルックスの変化。先代、先々代とクリーンでスマートなイメージで『落ち着き成熟した人物から、アグレッシブな若い世代まで通用する車』として人気を維持してきたクラウンでしたが、保守的なはずのロイヤルシリーズでさえ、巨大なフロントグリルとバンパーまで達して正面から見れば凸状となるメッキモールが装着され、アスリートシリーズに至ってはボンネットからフロントバンパー下端まで左右からズドンと稲妻が落ちたような切り欠きに挟まれた、何ともアグレッシブなフロントグリルとなりました。
エンジンはバリエーションが整理され、3,000ccの廃止により2,500㏄および3,500ccのV型6気筒仕様の2種類に絞られました。加えて、ハイブリッド仕様に使われるエンジンは3,500ccから2,500㏄にダウンサイジングし、燃費性能を大幅に向上させています。
現代では基本装備となりつつある「安全運転サポートシステム」を早い時期から取り入れているのも強みです。「プリクラッシュブレーキ」や「パノラミックビューモニター」など、万が一の危険からドライバーや乗る人を守る機能が満載となりました。
ピンクのクラウン「Re BORN PINK(リボーンピンク)」が限定発売
2013年8月に14代目クラウンの特別仕様車「アスリートG"ReBORN PINK(リボーン ピンク)"」・「アスリートG i-Four"ReBORN PINK"」が限定発売されました。
本革シート表皮、ドアオーナメント、センターコンソール、フロントセンターアームレスト、シートベルト、インストルメントパネルアッパーに特別設定のホワイトを採用し、ブラックの内装色との組み合わせによりより明快なコントラストを生み出したほか、演出家のテリー伊藤さんがカラーコーディネートを手掛け、メーター指針とスイッチ(ハイブリッド車はパワースイッチ、ガソリン車はエンジンスタートスイッチ)にピンクを、ステアリングオーナメント・スマートキー/カードキー・HDDナビゲーションオープニング画面の各王冠マークにはピンクさし色を、ドアアームレスト・インストルメントパネルサイド・ステアリングホイールにはピンクステッチをそれぞれ施すことで、上質で特別感がある室内空間となりました。
本革シート表皮、ドアオーナメント、センターコンソール、フロントセンターアームレスト、シートベルト、インストルメントパネルアッパーに特別設定のホワイトを採用し、ブラックの内装色との組み合わせによりより明快なコントラストを生み出したほか、演出家のテリー伊藤さんがカラーコーディネートを手掛け、メーター指針とスイッチ(ハイブリッド車はパワースイッチ、ガソリン車はエンジンスタートスイッチ)にピンクを、ステアリングオーナメント・スマートキー/カードキー・HDDナビゲーションオープニング画面の各王冠マークにはピンクさし色を、ドアアームレスト・インストルメントパネルサイド・ステアリングホイールにはピンクステッチをそれぞれ施すことで、上質で特別感がある室内空間となりました。
14代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5名 |
エンジン |
2GR-FSE:3.5 L V6 DOHC 4GR-FSE:2.5 L V6 DOHC 2AR-FSE:2.5 L 直4 DOHC(ハイブリッド) |
変速機 |
電気式無段変速機 / 6速AT / 8速AT |
サスペンション |
前:ダブルウィッシュボーン 後:マルチリンク |
主な搭載装備 |
【世界初】インテリジェントクリアランスソナーシステム 次世代D-4S搭載(直列4気筒・2.5L 2AR-FSE エンジン) 電気式無段変速機+6速シーケンシャルシフトマチック ハイブリッドシステムにTHS-Ⅱ EVドライブモード ショックアブソーバの減衰力を最適制御するAVSを搭載 |
キャッチコピー |
CROWN Re BORN |
この時代の出来事 |
2013年:「富士山」世界文化遺産に登録 2014年:消費税増税(5%から8%に引き上げ) 2015年:マイナンバー制度がスタート・ラグビーW杯日本3勝・北陸新幹線開業 2016年:選挙権が18歳から・熊本地震 2017年:上野動物園ジャイアントパンダ「シャンシャン」誕生 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

15代目トヨタ・クラウン(2018年~2022年)

人とクルマの新しい関係がはじまる「コネクティッド・クラウン」
S220系
クラウンの変革に挑戦し続けてきたトヨタは、お客様に一目見て「欲しい!」そう思ってもらえるクルマにするために、デザインを大きく変え、プラットフォームも刷新し、さらにニュルブルクリンクでも走りを鍛えてまいりました。そこから誕生した15代目「コネクティッド・クラウン」。30〜40代の輸入車を好む比較的若い層にもクラウンを訴求するため、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づく「GA-Lプラットフォーム」を採用しました。シャシーをニュルブルクリンクで鍛え上げて「走る・曲がる・止まる」といった車両性能を大きく進化させ、
エクステリアをハードトップ形状からクーペを思わせるデザインに変貌し、若年層から人気を得るべく、スタイリングとともにスポーティなセダンとしての生まれ変わりが図られました。
また車載通信機DCMを全車に標準搭載し、クラウンでは初のコネクティッドカーが誕生しました。
エクステリアをハードトップ形状からクーペを思わせるデザインに変貌し、若年層から人気を得るべく、スタイリングとともにスポーティなセダンとしての生まれ変わりが図られました。
また車載通信機DCMを全車に標準搭載し、クラウンでは初のコネクティッドカーが誕生しました。
15代目トヨタ・クラウン 主な概要
乗車定員 |
5名 |
エンジン |
8GR-FXS型:3.5L V6 直噴DOHC A25A-FXS型:2.5L 直4 DOHC 8AR-FTS型:2.0L 直4 DOHC |
変速機 |
3.5 Lハイブリッド:電気式無段変速機 (マルチステージハイブリッドトランスミッション) 2.5 Lハイブリッド:電気式無段変速機 2.0 Lターボ:8速AT(8 Super ECT) |
サスペンション |
マルチリンク式コイルスプリング |
主な搭載装備 |
ヘッドアップディスプレイを採用 運転支援システム「Toyota Safety Sense」を設定 AHB・AHS・LTAを採用 ブラインドスポットモニターシステムを採用 パノラミックビューモニターシステムを採用 8GR-FXSエンジン・A25A-FXSエンジン・8AR-FTSエンジンを採用 |
キャッチコピー |
未来とつながるか。CROWN BEYOND |
この時代の出来事 |
2019年:令和に改号。皇太子徳仁親王が天皇に即位・消費税増税(8%から10%に引き上げ)・ラグビーワールドカップ開催 2020年:新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言を発令・アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」上映 10日間で100億円の興行収入 2021年:大谷翔平メジャーMVPを獲得・東京五輪開催(日本は最多58メダル獲得)・藤井聡太竜王 最年少四冠 |
※代表するグレードのスペックを表示しており、掲載写真はイメージとなります。※引用元:トヨタ自動車75年史(HP)・トヨタ クラウン日本の純国産高級車の変遷(本:著/小田部家正)

16代目トヨタ・クラウン(2022年~)
クラウンの「明治維新」
2022年7月15日のワールドプレミアで、クラウンについて、トヨタの豊田章夫社長は次のように述べています。
”15代で江戸時代を終えた徳川幕府になぞらえ、「こんな形でクラウンを終わらせてはいけない」と決意し、クラウンの原点に立ち返ることを開発チームと共有した。
初代クラウンの車両開発主査である中村 健也氏は、残してくれました。「信念をもって人にモノを売るということは、『自分の心でいいと思うもの、本当のお客様の心が入ったもの』をつくるということ」を。
自分の主張を盛り込んだクルマに乗ってもらって、初めてお客様は『面白い。乗りたい』と言ってくれる。そうやってクルマを世に問うことが主査の役割なんです。
これこそが、トヨタのクルマづくり改革のキーワードとして常に発しているメッセージ「もっといいクルマをつくろう」の原点です。16代目のクラウンは、日本の歴史に重ね合わせれば『明治維新』です。新たな歴史を塗り替えるという新型クラウン、新しい時代の幕開けです。”
新型クラウンをみて驚かれた方も多いかと思います。「斬新」「スポーティでかっこいい」「面白い」「クラウンと別ものではないか」「先代の形がよかったのではないか」と賛否両論あるかと思います。
しかし、この20年間クラウンは、時代の変化と闘いながら、進化を続けてましりました。
姿かたちは大きく変化しても、歴史が培ってきた変わらない精神が息づいています。
たくさんの想いが詰まった新型クラウンを是非一度、見て、乗って、運転して、体感していただきたいです。
クラウンの誕生から携わってきた静岡トヨタが、新しい時代の新しいクラウンをご案内いたします。
”15代で江戸時代を終えた徳川幕府になぞらえ、「こんな形でクラウンを終わらせてはいけない」と決意し、クラウンの原点に立ち返ることを開発チームと共有した。
初代クラウンの車両開発主査である中村 健也氏は、残してくれました。「信念をもって人にモノを売るということは、『自分の心でいいと思うもの、本当のお客様の心が入ったもの』をつくるということ」を。
自分の主張を盛り込んだクルマに乗ってもらって、初めてお客様は『面白い。乗りたい』と言ってくれる。そうやってクルマを世に問うことが主査の役割なんです。
これこそが、トヨタのクルマづくり改革のキーワードとして常に発しているメッセージ「もっといいクルマをつくろう」の原点です。16代目のクラウンは、日本の歴史に重ね合わせれば『明治維新』です。新たな歴史を塗り替えるという新型クラウン、新しい時代の幕開けです。”
新型クラウンをみて驚かれた方も多いかと思います。「斬新」「スポーティでかっこいい」「面白い」「クラウンと別ものではないか」「先代の形がよかったのではないか」と賛否両論あるかと思います。
しかし、この20年間クラウンは、時代の変化と闘いながら、進化を続けてましりました。
姿かたちは大きく変化しても、歴史が培ってきた変わらない精神が息づいています。
たくさんの想いが詰まった新型クラウンを是非一度、見て、乗って、運転して、体感していただきたいです。
クラウンの誕生から携わってきた静岡トヨタが、新しい時代の新しいクラウンをご案内いたします。
新たな歴史を塗り替えるクラウン
SH35系
2022年7月15日ついに新型クラウン16代目が誕生いたしました。キャッチフレーズは「DISCOVER YOUR CROWN.」。セダンとSUVを融合させたクーペライクシルエットのクロスオーバーと呼ばれ、グレードは「CROSSOVER RS"Advanced"」、「CROSSOVER G"Advanced・Leather Package"」、「CROSSOVER G"Advanced"」の3つを設定しました。
新型クラウン ストーリー編
新型クラウン インプレッション編
新型クラウン 機能紹介 パフォーマンス編
新型クラウン 機能紹介 コネクテッド編
2023年10月6日に「クラウン群」の2番目が登場いたしました。キャッチフレーズは「こころ弾む今を。」後ろ姿から始まったデザイン。
全ての乗員に移動の喜びをもたらす室内空間。
すべては、心を弾ませるために生まれたもの。どんな道を走ろう。どんな時を過ごそう。このクラウンと、あなたらしい喜びを。
グレードは「SPORT Z(4WD・ハイブリッド)」、「SPORT RS(4WD・プラグインハイブリッド)」の2つを設定しました。
全ての乗員に移動の喜びをもたらす室内空間。
すべては、心を弾ませるために生まれたもの。どんな道を走ろう。どんな時を過ごそう。このクラウンと、あなたらしい喜びを。
グレードは「SPORT Z(4WD・ハイブリッド)」、「SPORT RS(4WD・プラグインハイブリッド)」の2つを設定しました。

クラウン スポーツ 試乗車・展示車一覧
2023年12月6日に「クラウン群」の3番目が登場いたしました。キャッチフレーズは「新時代のニューフォーマルセダン。」表情で、プロポーションで、
質感で、美しさを伝えるセダンを目指して。新時代の正統派セダンを象徴する、ニューフォーマルセダンが誕生。移動を、日々の癒しへ。
快適な室内空間と優雅で心地よい走り。グレードは「Z(ハイブリッド)」、「Z(燃料電池)」の2つを設定しました。
質感で、美しさを伝えるセダンを目指して。新時代の正統派セダンを象徴する、ニューフォーマルセダンが誕生。移動を、日々の癒しへ。
快適な室内空間と優雅で心地よい走り。グレードは「Z(ハイブリッド)」、「Z(燃料電池)」の2つを設定しました。
2025年3月13日に「クラウン群」の4番目が登場いたしました。キャッチフレーズは「自由なるアクティブライフのそばに。」ダイナミックな走りを予感させる頼もしさと、スタイリッシュな印象を与える洗練さ。
ワゴンとSUVの融合から生まれた、クラウンのひとつの答え。アウトドアギヤを積み込むもよし。休憩スペースとして活用するもよし。圧倒的な広さと共に、気配りが施された心安らぐ空間へ。
街中から自然まで、あらゆるシーンで滑らかな加速。どっしりとした走りで、長距離運転も快適な「2.5LプラグインハイブリッドシステムのRS」と「2.5Lハイブリッドシステム Z」の2グレードを設定しました。
ワゴンとSUVの融合から生まれた、クラウンのひとつの答え。アウトドアギヤを積み込むもよし。休憩スペースとして活用するもよし。圧倒的な広さと共に、気配りが施された心安らぐ空間へ。
街中から自然まで、あらゆるシーンで滑らかな加速。どっしりとした走りで、長距離運転も快適な「2.5LプラグインハイブリッドシステムのRS」と「2.5Lハイブリッドシステム Z」の2グレードを設定しました。